アジの解体ショー!(食育)
谷町中央こども園では、毎月、旬の食材を見たり、触れたりする機会を設け、食育活動を行っています。
また、栽培活動にも取り組んでおり、子どもたちが毎日水やりをしながら大切に育てた野菜を収穫し、調理してもらって味わう経験もしています。
今回は食育活動の一つとして、「アジの解体」を行いました。
【ねらい】
・普段は切り身で目にすることの多い魚を一匹丸ごと見ることで、命の大切さを知る。
・「いのちをいただく」ということの意味や、食べ物への感謝の気持ちを育む。
当日に向けて、年齢に応じたさまざまな事前活動を行いました。
乳児クラスでは、魚のイラストを使って体の中の絵合わせ遊びを楽しみながら、魚に親しみました。

法人手作りの紙芝居(①の写真)では、食べ物には命があり、食卓に並ぶまでにはたくさんの人が携わっていることを分かりやすく学びました。
また、幼児クラスでは『生き物 の命(例:にわとり)が、 食材(鶏肉)となり、 料理(唐揚げ)になるまで』(②の写真)の、つながりをクイズ形式で学べる掲示を行い、「命をいただく」ということを分かりやすく伝えました。
そして、アジがどこに住み、どのように泳いでいるのかを掲示(③の写真)や図鑑で調べました。興味や関心を深めながら当日を楽しみに待ちました。

いよいよ、当日!
乳児クラスの子どもたちも丸ごとのアジを見ることができました。
初めて見る本物のアジに興味津々。じっと見つめたり、ツンツンと触ってみたり、「プニプニしてる!」と感触を楽しんだりする姿が見られました。


また、事前活動で親しんだアジの絵と見比べながら、
「お目めここだね。」「いっしょだね。」
と話す姿も見られ、遊びの中で学んだことと実際のアジが結びついている様子がうかがえました。

アジの解体
幼児クラスも、丸ごとのアジを見せていただきました。
「それ、本物なん?」「本物だよ。さっきまで海で泳いでいたお魚だよ。」
そう教えていただくと、
「思ったより大きいなぁ。」「大きいからお母さんみたい。」「ちっちゃいなぁ。」
と、子どもたちはそれぞれ感じたことを素直に言葉にしていました。
胸びれを広げて見せてもらったり、「ゼイゴ」という硬いうろこがあり、「自分の身を守るためについているんだよ」と教えていただいたりしながら、アジの体のつくりについて知ることができました。
アジを一人ひとりの近くまで順番に持ってきていただくと、
「うわ~、すごい!」「舌見えた!」
と、普段なかなか間近で見ることのない魚に興味津々の子どもたちでした。

続いて、いよいよ解体です。
「みんなが食べやすい大きさにすることを『解体』と言うんだよ。」
と教えていただき、頭と内臓を取り除いたアジを三枚おろしにしていく様子を見せていただきました。

内臓については、
「みんなの体と同じように、心臓や胃、肝臓などがあるんだよ。」「エラは呼吸をするところだよ。」「心臓は小さいね。」「今日は珍しく卵も入っていたよ。」
と、一つひとつ丁寧に説明してくださいました。
そして、硬いゼイゴを取り、背骨に沿って包丁を入れ、三枚おろしにしていく様子を見守る子どもたち。
その中で、
「かわいそう…。」
という声も聞かれました。
すると、
「でも、みんなはその命をいただいて生きているんだよ。」
というお話があり、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていました。
切り身になると、
「おいしそう!」
という声も聞かれ、命をいただくことについて考える貴重な時間となりました。


三枚おろしを見学した後は、丸ごとのアジや内臓、三枚におろした身を順番に間近で見せていただきました。
「プニプニしてる!」「目や!」「心臓ちっちゃい。」「これが卵?」「(ゼイゴを触って)ここ、かたい!」「口の中に手を入れたらトゲトゲしてた!」「キンメダイはこれより大きいで!」
と、子どもたちは見て、触れて、感じたことをたくさん言葉にしていました。



さらに、匂いを嗅いでみると、
「お魚のにおい。」「お刺身のにおい。」
という声も聞かれ、目で見て、手で触れ、匂いを感じる五感を使った体験を通して、アジへの理解を深めることができました。

その後は、「アジはどこに住んでいるでしょう?」というクイズもあり、楽しみながらアジについて学びました。

そして最後は、『命』についてのお話です。
「お魚にも、お肉にも、お野菜にも、すべての食べ物には『命』があります。その命をいただくことで、みんなの体は元気になり、骨や筋肉がつくられています。」
「だから、ご飯を食べる前には、命への感謝の気持ちを込めて『いただきます』をしましょう。」
「そして、命を大切にするためにも、できるだけ残さず食べようね。」
というお話があり、子どもたちは真剣な表情で聞いていました。
事前に紙芝居を通して学んでいたこともあり、
「運んでくれる人にも、作ってくれる人にもありがとうだね。」
という声も聞かれ、食べ物だけでなく、多くの人への感謝の気持ちにもつながっていることが感じられました。
おやつ「アジの炊き込みご飯おにぎり」
ラップに包まれたご飯を、自分たちでにぎりました。
前回のおにぎり作りで握り方を教えていただいていたこともあり、
「こうやんなぁ〜。」
と笑顔で握り始める姿や、
「えっ?どうやった?」
と戸惑う姿も見られましたが、もう一度教えていただくと、みんな楽しそうに握り、
「見て!できた!」
と、嬉しそうに見せてくれました。

握り終えると、
「これもまる。あれもまる。せーの、いただきます!」
と元気にあいさつをして、できたてのおにぎりをパクリ。
「おいしい〜!」「めっちゃおいしい!」
と、笑顔いっぱいで味わっていました。
今回のアジの解体を通して、子どもたちは食べ物にはすべて『命』があることを知り、その命をいただいていることや、食べられることへの感謝の気持ちを学ぶことができました。
活動後には、これまで以上に「いただきます」に気持ちを込めてあいさつをする姿も見られ、子どもたちの心に食育の学びがしっかりと届いていることを感じました。
これからも、さまざまな食育活動を通して、食べることの楽しさや命の大切さ、感謝の気持ちを育んでいきたいと思います。
株式会社LEOC様、このたびは貴重な体験にご協力いただき、ありがとうございました。







